投資の知識編 投資・資産形成

PER・PBR・ROEを分かりやすく解説【割安株を探すコツ】

ぷるすけ
今回は投資初心者のうちに混乱しやすいPER・PBR・ROEについて分かりやすく解説していきます。

 

この記事では会社の業績を判断するうえで超重要な指標3つを投資初心者でも分かるように紹介していきます。

 

でも、これらの3つの指標は全部が英語3文字で投資を始めたばかりのころはどれも同じに見えてしまいますよね(笑)

 

なので、できるだけみなさんの頭に残るような説明を心掛けたいと思います!

 

また、PER・PBR・ROEみて投資する銘柄を判断する必要はない!と考える方もいるかもしれませんが、『知ってて使わない』のと『知らないから使えない』とでは大きな差があると思いますので、違いが分からない人はぜひこの記事を読んでみてくださいね。

 

それではいきましょう!

 

 

重要指標①:PER

ぷるすけ
まずは割安度を”利益”から判断するのに用いるPERを紹介していきます。

 

PERは『Price Earning Ratio』の略で、株価収益率ともいいます。

 

簡単にいうと、『株価が1株あたりの利益の何倍か』ということを表した指標です。

 

つまり、PERは低いほど会社の利益に対して株価が低いということになり、その株は割安といわれたりします。

 

 

PERは『株価を1株あたりの会社の純利益で割る』という計算方法で求めることができます。

 

ぷるすけ
PERとPBRがどっちだか分からなくなる人が多いですが、”E"は”Earning=稼ぐ"なので利益で割ると覚えましょう!

それでも頭に入らなければ『利益がパー(PER)』というゴロで覚えるのはいかがでしょうか…笑

 

 

PERを使うときのポイント

ポイント①

PERは高いほど割高、低いほど割安です。

 

一般的にはPERの適正値は14~16倍程度だといわれています。

 

ただし、PERの水準は景気にも左右されて好景気のときは17倍程度、不景気のときは12倍程度を目安にするという考えもあります。

 

ぷるすけ
PERが重視されるのは景気がいい時・悪い時のどちらでしょうか?

 

一般的に、PERが重視されるのは景気が上向きで成長が期待されるときです。

 

なぜなら、景気低迷時には会社が利益をなかなか出せないので、PERが参考になりにくいからです。

 

ポイント②

PERで割安かどうかを判断する際の注意点として、業種によって目安が異なることが挙げられます。

 

特に、IT関連企業などはPERが30倍以上になっていることもしばしばあります。

 

ぷるすけ
僕が保有しているAppleもPER30倍を超えても株価は伸びています。(2020年8月4日現在)

 

ここで大切なのはPER15倍をあくまで参考にしつつ、同じ業種間で比較してみることが割安株を探すのに役立つということです。

 

ポイント③

ここまでPERについて解説してきましたが、PERといっても予想PER実績PERの2種類があります。

 

 

予想PERと実績PERはどちらを使った方がいいかとは一概にいえませんが、将来のことを見込んだ予想PERの方が使われやすいです。

 

PERを使用する目的に応じて使い分けられるようにしましょう!

 

ただし、予想PERと実績PERが大きく異なったときには株価にも影響を与えますので注意してください。

 

 

重要指標②:PBR

ぷるすけ
次に、割安度を”資産”から判断するときに用いるPBRについて勉強しましょう。

 

PBRは『株価純資産倍率』ともいわれる指標です。

 

PBRは株価に対してどのくらいの資産があるのかを表しているので、以下のように求めることができます。

 

株価を1株あたりの純資産で割って求めることができるのがPBRということですね。

 

では、この計算式に登場する『純資産』について復習しておきましょう!

 

純資産は資産から負債を引いたもので、現時点で企業が保有しているその会社自身の資産のことです。

 

PBRは『1株あたりの純資産』を表しているので、”会社が仮に倒産したときの株主の取り分”とも言い換えることができます。

 

それでは、PBRから割安度を判断するときの基準はいくつなのでしょうか?

 

答えとしては、PBRが1倍のときに1株あたりの純資産と株価が一致するのでPBRが1倍以下であれば一般的には割安といわれています。

 

 

 

重要指標③:ROE

ぷるすけ
重要指標の3つ目として少し難しいROEについてお伝えします。

 

ROEは”Return on Equity”の略で『株主資本利益率』ともいいます。

 

これは株主の持ち分である株主資本に対してどれだけの利益が上がっているかを示した指標で、計算式は以下の通りです。

 

実際にはこの値に×100をして、%で表現します。

 

ROEは株主の資本をどのくらい効率良く使うことができて、利益に繋げているのかを判断するための指標です。

 

つまり、ROEが高い=株主資本を上手に使って、利益を上げるための効率の良い経営が行われているということを示します。

 

 

 

ROEの使い方

ROEは会社が株主資本(自己資本)を効率よく使って上手な経営をしているのかを判断する指標とお伝えしました。

 

そのため、機関投資家などは『投下した資本に対して企業はどのくらいの利益を上げることができているのか』を重視するようになり、その指標としてROEが注目されています。

 

また、一般的にはROEが10~20%が優良企業だといわれています。

 

つまり、自己資本に対して10%以上の純利益を出せている企業が良いとされているということです。

 

さらに、配当を出す力が企業にあるのかどうかもROEが一つの判断材料となります。

 

自己資本に対して純利益を多くあげていれば、株主への還元を行うことができるからです。

 

ただし、配当を増やせば自己資本が減少しROEも上がっていくという特長もあります。

 

ROEが上がる要因・下がる要因については別記事で紹介していこうと思いますので、そちらをご覧ください。

 

 

PER・PBR・ROEから多角的に判断する

ぷるすけ
ここまで3つの指標を紹介してきましたが、それらを多角的な視点で判断しよう!ということをお伝えします。

 

それぞれの指標はとても大切なのですが、株の割安度などは総合的な判断が求められます。

 

一つの指標にとらわれずに、あらゆる視点を組み合わせて判断するのが大切なんですね!

 

また、大切なのは『同じ業種で比較すること』です。

 

明確に数字の基準があるわけではないので、比べることが重要!

 

ここからは3つの指標を組み合わせた例を紹介していきます。

 

上記はあくまで例になりますが、まずはPER・PBR・ROEの3つの指標を組み合わせてその会社の業績と市場評価の関係性を見極めていけるようになるといいですよね。

 

 

PER・PBR・ROEを正しく使おう

ここまででPER・PBR・ROEについて、なんとなく理解していただけたでしょうか?

 

最後にもう一度おさらいしておきましょう。

 

 

PERは『株価が1株当たりの利益の何倍か』を表していて、低いほど割安・高いほど割高ということでした。

 

PBRは『株価に対してどのくらいの純資産があるのか』ということを表していて、PBR=1倍が一つの目安となるのでした。

 

ROEは『株主資本をどのくらい効率良く使うことができているのか』を表す指標でした。

 

ROEが高いということは効率の良い経営を行うことができていて、ROEが10%以上であれば優良企業といわれていることも抑えておきましょう。

 

そして、大切なのはこれらの指標を単独で用いるのではなく、多角的な視点で企業のことを分析することです。

 

投資初心者のうちはこの3つの指標を上手に使いこなせることを目指していきましょう!

 

これからも投資について学べるような記事を書いていきますのでよろしくお願いします。

 

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