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CBTで9割を取るなら基礎医学を対策【科目別のオススメ参考書を紹介】


CBTで9割を目指す

CBTで9割を目指して勉強する医学生は多いですよね。

筆者自身も【CBTで9割】というのは、目標の1つでありました。

ただ、みなさんご存知でしょうか。

CBTで正答率85%から90%に到達するには、基礎医学もある程度勉強しないと到達できません。

正答率90%→95%はさらに基礎医学の重要性が増す

合格することを目的とする多くの医学生にとっては、vol.1は捨ててもいいかもしれません。

しかし、この記事を読んでくださっている方は基礎医学の勉強方法が気になっている方だと思います。

この記事は、CBTで9割を目指していなくても、CBTの基礎医学の勉強法をお伝えするものです。

CBTの受験を予定するすべての医学生に基礎医学について有用な情報を書いています!

今回は、基礎医学の勉強法を科目別にご紹介いたします。

筆者の信頼性についてや『CBTで9割を取る勉強法』の全体像はこちらをご覧ください↓

あわせて読む
CBTで9割に到達する勉強法【CBT94%の医学生が徹底解説】

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また、こちらの目次を利用して、気になる科目のページに飛んでいただいても構いません。

(長くなりましたので、前編と後編に分かれています)

 

基礎医学を科目別に攻略する【前編】

解剖学

まずは解剖学からです。

正直、『解剖学をCBTの勉強期間中に最初から勉強する』という人はいないですよね。笑

ということで、解剖学はクエスチョン・バンクの演習ベースに分からないことを調べる程度で大丈夫です。

クエスチョン・バンクの基本事項は重要なポイントが良くまとまってますよね。

CBTでは細かい解剖学の知識は基本的に要求されません。

解剖学の試験では、細かい筋肉の起始・停止、神経支配、血管走行などを覚えさせられましたが、

CBTでは臨床に関わる内容の解剖学と本当に重要な知識だけしか要求されません。

例えば、『総腓骨神経麻痺→前脛骨筋の筋力低下→下垂足や鶏歩』

といった感じです。

臨床の分野を勉強しながら、解剖学を復習していきましょう。

ちなみに、解剖学の勉強も『病気がみえる』がCBTレベルでは十分ですし、低学年の時から見ておきたかったと思うほどですよ。

発生学

『医学生に聞いたCBTで最も苦戦した科目ランキング』をもし作ったとしたら、

間違いなく1位になると思います。笑

筆者も一番苦戦したといっても過言ではありません。

ただ、CBT直前には苦手意識はなくなったと思います。

みなさんが嫌いな理由をこんな感じにまとめてみました。笑

発生学の嫌いなところ

  • イメージが全く湧かない
  • 出てくる用語が難しいし、覚えにくい
  • 病気との関連性がみえない
  • 理解するというより暗記が多そう
  • 大学の講義で全然やらない

ざっとこんな感じで、発生学嫌いな人多いですよね。

でも、意外と発生学の問題はCBTで出ます。

筆者も5問くらい本番で見た気がするので、3問くらいは採点対象なんじゃないかなと思ってます。

ということで、CBTで高得点を狙うなら、発生学の勉強も避けて通れない!ということです。

では、具体的にどんな勉強をすれば良いのでしょうか。

絶対にやって欲しいのが、クエスチョン・バンクの発生学のところです。

『今日は発生学をやるぞ!』と決めて、2周くらいしてみてください。

クエスチョン・バンクの発生学の基本事項をまずは覚えてみましょう!かなり有用です。

とにかくやってはいけないのが、

『発生学は全然分からないから、本番直前に詰め込もう』

という考えです。

vol.2,vol.3の内容から始めた人もできれば早めに発生学に手を付けることをおすすめします。

(CBT本番2~3か月前には一度発生学と向き合うとGood!)

発生学を知ると、臨床の勉強が有利になることも多いですからね!

発生学を教科書ベースでしっかりと勉強したい場合はこちらがめちゃめちゃおすすめです!!


【送料無料】 新発生学 Qシリーズ / 白澤信行 【本】

値段が比較的安い

コンパクトにまとまっている

1テーマが見開きに収まってて勉強しやすい

のが理由です。

あと、筆者が発生学の勉強をする上で、お世話になった本がこれです!


【送料無料】 イラスト解剖学 / 松村讓兒 【本】

発生学の教科書じゃなくてすみません。笑

解剖学&発生学の要点がしっかりまとまってます!

CBTの解剖学対策にもおすすめの1冊です。

発生学まとめ

  • 発生学は難しく感じるけど、みんな嫌いだから大丈夫!
  • でも、CBT直前まで放置はせず、なるべく早めに手を付けておく!
  • 教科書を使ってじっくり勉強したい人は『新発生学Qシリーズ』がおすすめ!
  • CBT対策はクエスチョン・バンクの基本事項を覚えよう!

生化学

生化学もCBT基礎医学の中で、重い分野だと思う方がいらっしゃると思います。

特に、1,2年生の時に生物系の勉強の手を抜いているとなかなか勉強するのが大変ですよね。

代謝系のお話は、筆者は勉強に時間がかかりました。

生化学も早めに勉強するに越したことはないですね!

生化学と疾患の関わりって勉強し始めるとめちゃめちゃおもしろいのですが、

アメリカと比べて日本では生化学と関連した疾患にはあまり重きを置いてないように感じますね。

さらに、CBTで出題されるということになると、ホモシスチン尿症やメープルシロップ尿症あたりくらいな気がします。

もし、現在生化学の講義を受けているよ!という1,2年生くらいの方が読んでくれていたら、こちらの参考書がおすすめです。


【送料無料】 レーニンジャーの新生化学 生化学と分子生物学の基本原理 下 第7版 / デービッド・l・ネルソン 【本】

何がおすすめかというと、基礎から発展的な内容まで網羅していて、生化学を腰を据えて勉強するのにはとても良い教科書です。

ただ、CBT対策で辞書として使うならばいいのですが、CBT対策で通読するのは不可能です。

生化学という分野は、『医学的には重要だが、CBT的にはサクッといきたい』分野です。

生化学は合わせて1週間、もしくは10日で仕上げたいところです。

そこで、生化学が得意ではない人がサクッとCBTレベルに仕上げるにはこちらをおすすめします!


好きになる生化学 好きになるシリーズ / 田中越郎 【本】

この『好きになる』シリーズは、他にも「生理学」や「免疫学」、「分子生物学」などもありますよね。

このシリーズが好きな人にはおすすめですよ!

内容の中心は、糖・脂質・たんぱく質・代謝です!

免疫学

免疫学はCBTの中で、サイトカインの作用が細かく聞かれます。

免疫学の分野はめちゃめちゃ簡単な問題と、難しめの問題が混ざっている印象です。

めちゃめちゃ簡単といっても『MHC classⅡを持つ細胞は?』みたいな感じです。

免疫学の基本的なことを抑えると、簡単に感じるのですが、免疫学は苦手な人はとことん苦手ですよね。

そこで、筆者が実際にすごくお世話になって、免疫学が得意な人にも苦手な人にもCBT対策に絶対読んでほしい参考書があります!!

その免疫学の教科書がこちらです!!


休み時間の免疫学/齋藤紀先【1000円以上送料無料】

おすすめ過ぎて、紹介画像を大きくしてみました。笑

筆者が使用していたのは第2版でしたが、第3版が発売されているみたいです↑↑

筆者は、免疫学の勉強にこの教科書を2回読みました。

ちなみに、大学の講義で免疫学が始まったら同時に読むと免疫学の理解が簡単になるかもしれません!

おすすめポイント

  • 見開きで1テーマを扱っているので、サクッと読める
  • 各Chapterの終わりに練習問題がついている(これがCBTレベルにちょうどいい)
  • 免疫学をストーリー(流れ)で学べる
  • 値段がお手頃(定価:2,000円)→買っても後悔しにくい
  • 各テーマごとにPOINTが載っていて、それを覚えればOK
  • CBT頻出のサイトカインが分かりやすい

この本で免疫学をマスターして、CBTで得点源にしちゃいましょう!

薬理学

基礎医学の科目数意外と多いですね。笑

さて、薬理学といっても【総論】と【各論】があります。

CBTの薬理学の中心は、【総論】です。

もちろん、細かい薬の作用機序も出題されるのですが、臨床の内容の『治療』として出題されることが多いですね。

【各論】に分類される薬の種類は、CBTで出題されるものに絞ると全然多くないです。

問題演習中に出会った薬を覚えておけば十分です。

CBTでは病気の『治療』よりも『診断』に重きが置かれている。⇒登場する薬は代表的なものだけ!

さて、薬理学総論の参考書ですが、今までまともなものがありませんでした。

もうこれから薬理学を勉強するorCBTで薬理学をやる!という人は恵まれすぎてます!笑

なぜなら、待望のこちらの教科書が発売されたからです!!


薬がみえる vol.4/医療情報科学研究所【合計3000円以上で送料無料】

正直、筆者がCBTを受けるときになんでこれが発売されていなかったのか…という感じです。

薬理学総論はこの教科書1冊でOKです!

基礎医学の教科書で1冊だけ買うならどれがいい?と聞かれたら、

薬がみえるvol.4と答えるレベルです!!

メディックメディアは本当に医学生の神様です。笑

と、メディックメディアの回し者だと思われたくないので、冷静に紹介していきます。

ちなみに、筆者はCBTが終わってしまったけど、中身が良すぎて買ってしまいました。笑

読んでみて良かったところを挙げてみますね!

おすすめポイント

  • 『アゴニスト』や『アンタゴニスト』といったCBT頻出ポイントを徹底的にカバー!
  • 薬物動態学コンパートメントモデル、用量反応曲線の解説も分かりやすい!(CBT頻出)
  • 安定の神イラスト!
  • 受容体、トランスポーター、イオンチャネルの内容も充実!(CBT頻出)

え、すごくないですか?

G蛋白質受容体とかCBTの勉強をする上でめちゃめちゃ出てくるし、難しいのに、分かりやすくて内容も充実です。

迷わず購入しても絶対に後悔のない教科書です。

さいごに

ここまで読んでいただいて本当にありがとうございました。

予定より長くなってしまったので、【前編】と【後編】に分けさせてもらいました。

まだ、残っている科目があるとか基礎医学恐ろしすぎる。笑

では、最後に【前編】の教科書の中でも、

CBTの基礎医学対策に買っておくべき教科書TOP3を紹介して終わりにします!

基礎医学を科目別に攻略する【後編】

基礎医学の科目別勉強法はこちらにも書かれております~!

【後編】では、生理学や微生物学、寄生虫学、それと公衆衛生のことも書いてます!

ぜひ読んでみてください!

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