心電図検定は医学生、看護師さん、検査技師さん、医師などなど…医療関係者の中で幅広く人気のある資格試験です。
しかし、心電図検定について勉強法や必要なテキスト、難易度などを知りたくても、検索でなかなかヒットしないのが現状💦
そこで、この記事では心電図検定について痒い所に手が届くような内容をお届けしていきたいと思います!
心電図検定とは?
心電図をもっと学ぶ機会を増やそう、という目的から始まりました。
心電図検定の対象者は医学生だけでなく、実際に医療現場で働いている方、さらには心電図に興味がある人であれば誰でも受験することができます。
以下に心電図検定の概要をお示しします。
心電図検定の概要
①試験日について
現在は年1回、1月に行われています。
第7回心電図検定は2022年1月9日、10日に予定されています。
②試験会場について
東京、関西、福岡の3か所です。
③実施級について
1級~4級まであります。
目安としては4級が医学生レベル、1級が循環器専門医レベルです。
詳しくは日本不整脈心電学会の公式HPをご覧ください。
受験する級の目安について
心電図検定の出願時に悩むのがどの級を受験するかです。
公式サイトに各級の目安が書かれているので参考にするとよいと思います。
またキャリアや現在の学習状況によっても選び方は異なってくるので自分自身の状況とも照らし合わせましょう。
個人的には、心電図に苦手意識があるし今のところさっぱり分からないという人は3級、心電図は少し読めるけど難しいことはまだ勉強していないという人は2級を受験するとよいと思います。
2021年度の各級の合格率は2級が68.4%、3級が76.4%であり、誰でも受かる検定とは言えないので自分自身のレベルと目的にあった級を受験するのがおすすめです。
心電図検定の勉強に必要なテキスト
まず欠かせないのは改訂3版 心電図検定公式問題集&ガイド: 受検者必携! 2級/3級です。
これは日本不整脈心電学会が監修している公式問題集なので受験者にとっては必携であること間違いありません。
3級受験者は最低でもこの1冊の内容をマスターしたほうがいいよいです。
心電図の問題が100問以上掲載されているのに加えて、丁寧に解説されているので迷わず購入しましょう。
問題集は2級・3級受験者ともに上記のものを使用するべきです。
しかし、心電図の教科書的存在も必要になってきます。
そこでおすすめなのが心電図の読み方パーフェクトマニュアル―理論と波形パターンで徹底トレーニング!です。
こちらは心電図の基本から応用まで解説されていて、チャプターごとに問題も掲載されているのでこの1冊で心電図を読影する力がぐんと伸びます。
デメリットは少し分厚くて持ち運びにくいことが挙げられますが、内容は非常に分かりやすく初学者にもぴったりの本です。
2級受験者はパーフェクトマニュアルの内容まで問われるため、購入することをおすすめしています。
3級受験者で心電図パーフェクトマニュアルは少しハードルが高いな…と感じる方におすすめの参考書がレジデントのための これだけ心電図です。
人気の高い心電図の教科書であり、2級・3級の受験に十分対応できる一冊となります。
心電図をゼロからしっかりと学びたいという方におすすめです。
心電図公式問題集だけでは演習量に不安がある…もっと問題を解きたいという方におすすめなのが判読ER心電図 1(基本編)―実際の症例で鍛えるです。
こちらは主に2級受験者が本番前の演習に使用するのがいいかなと思います。
内容は少し救急に寄っているのですが、心電図判読の力をさらに付けたいという方は購入した方が良い名著です。
決して心筋梗塞の心電図ばかりが載っているわけではなく、心電図検定の出題範囲をだいたい網羅しているのですごくおすすめです。
このシリーズには基本編だけでなく応用編もあるので、もっともっと演習したいという方は判読ER心電図: 実際の症例で鍛える Ⅱ 応用編に挑戦するのも良いでしょう。
ちなみに、応用編はかなり難しいです。
心電図検定2級の勉強法
3級合格に必要な勉強法にも触れますね。
3級の勉強に関しては受験した友人の声を聞くと、改訂3版 心電図検定公式問題集&ガイド: 受検者必携! 2級/3級を完璧にすることが最も大切だそうです。
逆にいえば、公式問題集の分からないところをクリアしていけば合格できるというわけです。
必要であれば心電図について解説した他の教科書も参考にしましょう。
2級合格のために実際に僕が行った勉強法は以下の通りです。
2級合格までの道のり
①勉強した時間
50~60時間程度
※心電図についての基礎知識はあり
②使用したテキスト
・改訂3版 心電図検定公式問題集&ガイド: 受検者必携! 2級/3級
・心電図の読み方パーフェクトマニュアル―理論と波形パターンで徹底トレーニング!
・判読ER心電図 1(基本編)―実際の症例で鍛える
③達成状況
・心電図検定公式問題集
⇒2周
・心電図パーフェクトマニュアル
⇒1周+分からない時に参照
・ER心電図基本編
⇒ほぼ1周
心電図検定に必要な勉強量は勉強開始時にどの程度の知識があるかによって大きく異なると思うので参考程度にお願いします。
2級合格に必要不可欠だと思うのが心電図検定公式問題集2周+心電図パーフェクトマニュアル1周です。
心電図検定公式問題集は最低でもほぼ完璧に理解し、心電図パーフェクトマニュアルにも全て目を通しておくと良いと思います。
他の部分に関してはご自身の進捗度と目的に合わせてテキストを選択してくださいね。
まとめ
心電図検定は医学生、看護師、臨床検査技師などが積極的に受験すると良いと思います。
検定に合格するとバッジももらえるので嬉しいですよ!
心電図の読影力をアップさせるための目標として最適なのでみなさんの挑戦を待っています。
まとめると、心電図検定3級には心電図に対して苦手意識がある方、2級には基礎知識がある程度ある方の受験がおすすめです。
2級・3級受験者が絶対に用意した方がいい改訂3版 心電図検定公式問題集&ガイド: 受検者必携! 2級/3級の購入も忘れないでくださいね。
それではみなさんの合格を心からお祈りします。